脂肪燃焼系のダイエットサプリメントに含まれる成分とメカニズム
『ダイエットしたいけれど、できることなら厳しい食事制限や運動はやりたくない』
と考えている人は多いでしょう。私もそうです…
そのような人にとってはダイエットサプリメントを上手く活用することが大切になってきます。
しかし、ドラッグストアやネットショップにはさまざまな成分を使用したサプリメントが数多く販売されていますよね。
『どれを選んだらよいのかわからない!』と相談される方も多いです。
ここでは脂肪燃焼系のダイエットサプリメントに使用されている成分とそのメカニズムについてくわしく紹介しています。
脂肪燃焼系のダイエットサプリメントをおススメするのは、運動などの効率を上げたい方や、冷えなどの体のめぐりが悪いと感じている方です。
脂肪燃焼のメカニズムを知って、より効率的なダイエットを目指しましょう。
燃焼系代表格のカプサイシン
脂肪燃焼系ダイエットサプリメントの成分として代表的なものの1つが『カプサイシン』です。
カプサイシンはトウガラシの辛味成分であり、数多くのダイエットサプリに含まれています。
聞いたことがある方はきっと多いはずです。
カプサイシンがなぜ効率的に脂肪を燃焼させられるのか?
その理由は褐色脂肪細胞の活性化にあります。
私たちの体にある脂肪には、
『白色脂肪細胞』と
『褐色脂肪細胞』の2つの種類があり、
それぞれに異なった役割をもっています。
白色脂肪細胞は文字通り白い色をした脂肪のことです。
私たちが脂肪といわれて思い浮かべるイメージそのものです。
この白色脂肪細胞はエネルギーを蓄える貯蔵庫としての役割を担っています。
白色脂肪細胞の割合が大きくなるほど蓄えられるエネルギー量も大きくなるので太りやすくなります。
一方、褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞に蓄えられた脂肪を燃焼させることでエネルギーを作り出す役割を担っています。
交感神経が活発な状態の下で活性化することがわかっています。
カプサイシンを摂取すると、アドレナリンが分泌し交感神経が活発に働きはじめます。
そうすると、褐色脂肪細胞が活性化して脂肪燃焼をサポートするというのがカプサイシンの脂肪燃焼のメカニズムです。
ただし、交感神経が活発な状態では血圧や心拍数が上昇しますので、持病のある人は注意が必要です。
また、辛味が非常に強いため継続的に使用すると胃に負担がかかることもあります。
こういった理由から、最近はカプサイシンと非常によく似た構造をもちながら、辛さはカプサイシンの1000分の1以下という『カプシエイト』という成分を使用したサプリメントも増えてきています。
燃焼系ではこちらも有名なL-カルニチン
脂肪燃焼系ダイエットサプリメントの成分として今一番人気があるのが『L-カルニチン』かもしれません。
L-カルニチンは非必須アミノ酸の1つで私たちの体のなかでは肝臓で1日に20mg程が合成されています。
私たちが食事を通じて摂取した脂肪は体内で分解されて脂肪酸となり、血液のなかを漂っています。
この脂肪酸を取り込んで燃焼させ、エネルギーを作り出すのが『燃焼炉』の働きをしているミトコンドリアです。
しかし、脂肪酸はそのままではミトコンドリアの中にたどり着くことができません。
そこで登場するのがL-カルニチンです。
L-カルニチンには界面活性作用があるため、本来水分と混じりあうことのない脂肪を水になじませることができます。
その力で脂肪酸がミトコンドリアの膜を通過して内部に入り込む手助けをします。
つまり、体内にL-カルニチンが豊富にあれば、脂肪が次から次へとミトコンドリアのなかに運ばれて燃えてくれるというわけです。
このような効果に加えて、安全性が高いのもL-カルニチンの特筆すべきポイントです。
分子内に不飽和結合をもたないL-カルニチンは安定性に優れているため、他の物質の影響を受けにくいという性質をもっています。
他のサプリや医薬品等との禁忌の心配がほとんどなく、誰でも安心して使用できます。
スパイスとして有名なヒハツ
燃焼系ダイエットサプリメントの成分で近年人気になっているのが『ヒハツ』です。
ヒハツとは、東南アジアに分布するコショウ科の植物です。
実の部分が多肉質の円筒状になっているところから、ナガコショウ、ロングペッパーとも呼ばれます。
東南アジアではスパイスとして料理などによく用いられています。
ヒハツを使うとびっくりするくらいの汗が出てポカポカするとよくいわれています。
これは『ピペリン』という辛みの元となる特有成分が影響していると考えられています。
燃焼系でとてもよい働きをしてくれているというわけです。
ピペリンは血管の壁を修復し、血管をひろげる働きがあるといわれています。
これにより、ヒハツを摂取した後は血行が促されて体が温まるというわけです。
ダイエットにおいて代謝上げていくことは非常に重要な部分です。
冷えなどがあったりすると基礎代謝が悪くて痩せにくい体となります、
できれば、ヒハツなどの体のめぐりをよくする成分を上手く活用して、ぽっちゃりおなかの脂分をエネルギーに変えたいものです。
また、ヒハツには、ビタミン、ミネラルなどの栄養素もたっぷり入っています。
最近は内臓温度も上げるとテレビでも言われてましたよね。
ますます注目の成分です。
食欲抑制へのサポートもあるガルシニア
『ガルシニア』は東南アジアを中心に自生しているオトギリソウ科の植物の果実に含まれる成分です。
独特の甘酸っぱい香りと風味があることからカレーなどのスパイスとして使用されたりします。
インドに古くから伝わる古代医学『アーユルヴェーダ』では民間薬としても重宝されたりしてきました。
一般的には食欲抑制系や脂肪合成抑制系といった多方面の効果が期待されています。
作用としては、、、
食事によって摂取した糖質はグルコースに変換されてミトコンドリアに運ばれ燃焼されますが、このときに使われるのがクエン酸です。
しかし、体内には一定量のクエン酸しかありません。
食べ過ぎなどにより過剰に摂取された糖質については、燃焼が追いつかずにグリコーゲンに変換されて筋肉や肝臓で蓄えられます。
これが皮下脂肪です。
皮下脂肪を減らすためにはクエン酸をより多く摂取してミトコンドリアにおける脂肪燃焼を促進する必要があります。
そこでガルシニアに含まれる『HCA(ハイドロキシクエン酸)』が注目されています。
HCAはクエン酸と非常によく似た化学構造をもちます。
体内でクエン酸と同様の働きをしてミトコンドリアでの脂肪の燃焼をサポートするといわれています。
食事からの摂取は可能!?⇒サプリメントがオススメです
今回紹介した素材は食事からも摂取が可能です。
例えばカプサイシンはトウガラシから摂取できますよね。
L-カルニチンは主に肉類に含まれています。
羊肉や牛肉などに多く含まれています。
羊肉で170mg/100g、牛肉で80mgくらいです。
出来る方は普段の食事から意識して摂取するとよいと思います。
ただ、毎日トウガラシや肉類を食べ続けるのは少し厳しい方もおられます。
しかも効果が得られる量を食べるとなると一苦労です。
ヒハツやガルシニアに関しては、海外の素材になるので一般的には少し入手が手間にもなります。
複数の成分を摂取するとなると、さらに難しく感じますね。
複数成分を必要量摂取するとなると、サプリメントが一番手軽に摂取できて続けやすくなるかもしれません。
これらの成分を効率よく摂取するためには脂肪燃焼系のダイエットサプリメントがやはりよいのかもしれません。
オススメの脂肪燃焼系ダイエットサプリメントは次回ご紹介します。
~まとめ~
今回は脂肪燃焼系のダイエットサプリメントでよく使われる成分についてみていただきました。
基本的には代謝系をアップさせて、脂肪の燃焼をサポートするメカニズムが多いです。
脂肪燃焼系のダイエットサプリメントが適しているのは、運動効率をもっと上げたい方や冷えなどの体のめぐりが悪いかなと感じている方でした。
今回紹介したカプサイシンやヒハツ、L-カルニチン、ガルシニア)は食事からも摂取することが可能ですが、含まれている量はごくわずかです。
必要な量を食事だけで摂るのは非常に難しいので、サプリメントを上手に利用してスリムなボディを手にしましょう。