年齢とともに代謝が衰えて活性酸素が増えることが肥満リスクを高める要因
年齢を重ねることで体にしまりがなくなってくる人は多いと思います。
私もそうですが若いころより太りやすくて困っている人は多いはずです。
でもなぜ年齢と肥満には関連性があるのでしょうか?
ここでは肥満と代謝・活性酸素の関連性について説明していきます。
なぜ食べる量が減るのに太るのか?
若いころは肥満とは無縁だった人も、30~40代くらいから痩せにくい体質を自覚するようになる人が少なくありません。
中年世代になると暴飲暴食をすることが少なくなるため本来は痩せるはずですが、実際は徐々に肥満リスクが上がっていきます。
その理由は代謝の低下にあり、食べたものがエネルギーに変換されにくくなるからです。
あまり食べなくても脂肪が蓄えられやすい体質になり、お腹周りや二の腕などを中心に太くなっていきます。
脂肪が蓄えられた場所は相対的に筋肉が減少し、代謝力はさらに悪化するのです。
そうして脂肪が重なるように溜まっていき、落とす=痩せるのが難しくなっていきます。
筋肉量の低下が基礎代謝の低下に拍車をかけている
『年齢とともに太りやすくなる』は本当です。
基本的に加齢とともに基礎代謝量は減少していくからです。
痩せやすく太りにくい体であるためには、基礎代謝が高いことは必須なのですが、10代後半でピークになりその後は下がっていきます。
また、エネルギーを使う筋肉の量も何もしなければ年々減っていきます。
ただでさえ、何もしなくてもエネルギーを使い続けてくれる基礎代謝が減ってくる上に、筋肉量も減ってくるとなると年齢とともに太るのが止まらなくなるのは当たり前のことです。
年齢とともに体のかたちは変わってきますので、『以前の私に戻りたい』と思うのも当たり前のことなのです。
年齢を重ねると、健康的な生活を送っていても太るリスクが上がるのです。
こうした当たり前に太る状況が私にもあなたにも起こっていることを理解した上で、より脂肪を燃焼させやすい体にしていかないとダメなのです。
食事・運動・サプリメントなどを上手く活用して健康的な体を維持していく意識が大切です。
活性酸素も肥満に影響していた
活性酸素は体内の免疫機能や感染防御の重要な役割を担っている物質です。
基本的には私たちの体にはなくてはならないものです。
しかし、過剰に発生すると細胞(タンパク質や遺伝子)を傷つけ老化の原因となります。
たんぱく質や遺伝子が傷つくと、細胞や組織の機能が衰え、生体機能が低下していきます。
それが老化、疲労感の蓄積、シワ、しみ、肥満などの原因となるのです。
細胞機能が衰えてくると、代謝はさらに悪化します。
代謝が悪くなると余分な脂分の燃焼効率が悪くなり、脂肪が体内にたまっていきます。
それが、肥満につながっていくわけです。
活性酸素は基本的には年齢とともに増えるといわれています。
年齢とともに太るのが止まらないのは活性酸素も原因なのです。
よって、この活性酸素が過剰にならないように、活性酸素をトラップしてくれるβカロテンやリコピン、ビタミンCなどを食事で摂取してくことが必要になります。
運動量の減少が代謝の低下に影響する
年齢を重ねると運動量が減るのが普通ですから、それによる代謝の低下は無視できません。
学生の頃は毎日何十分も通学し、学校でも様々な活動をしていましたよね。
それが社会人になると無くなってしまうのですから運動量がかなり減ってしまうのは普通のことです。
運動を日課にしている人は、ある程度の年齢になっても高い代謝を維持できます。
その証拠に運動好きな人は太りにくいでしょう。
運動により筋肉が維持できれば脂肪燃焼がスムーズになるため、脂肪が蓄えられにくいのです。
筋肉を強化するためには、1日15分や20分程度の運動がおすすめです。
体を動かさないと筋肉がなまっていき、思うように動かなくなります。
運動をすれば腰や膝が痛くなると思うかもしれませんが、適度に動かさないと機能が低下します。
無理をせずに続けられる強度の運動を日課にしてください。
ストレスを溜め込みやすい人は要注意
人はストレスを感じると一時的に血液の流れが悪くなることが知られています。
この流れをもとに戻そうとするときに活性酸素が発生します。
これが日常的に繰り返されると過剰な活性酸素が体の中にあふれてくることになります。
元々代謝も落ちてきて、太りやすいといわれている中年世代はストレスもたまりやすい世代ですよね。
そうなるとさらに活性酸素の発生を促進することになります。
慢性的なストレスのある人は、肥満サイクルにおちいることになりますので注意しましょう。
とはいえ、現代社会はストレス社会といわれるほど私たちは常にストレスにさらされています。
つらい状況ですが、ダイエットを成功させることでストレスが少しでも楽になるようにしたいものです。
~まとめ~
食べる量は少ないのに、若いころより肥満になりやすいのは代謝の低下と活性酸素の増加が関係しています。
カロリーを無駄なく消費する機能が低下すれば、体に余分なものを蓄えてしまうのです。
運動をあまりしない人も要注意ですから、できる範囲で運動を日課にしてください。
また、ストレスが多い人は非常に活性酸素がたまりやすい状態です。
効率よく痩せるためには、食事、運動、ストレスなどに対して、若いころより徹底した対策が必要になります。