なぜか太った……その原因はお薬の副作用かも!?
太ってしまったと落ち込んでしまい、ダイエットしなければと食事制限をしてしまう方もいるでしょう。
しかし太ってしまう原因は、食べすぎだけではありません。
もしかしたら今飲んでるお薬の副作用が原因で太っているかもしれません。
その場合は無理に食事制限をする必要はありません。
こちらではどんなお薬が太りやすいといわれているかなどを、詳しく紹介していきます。
副作用が起きやすい副腎皮質ホルモン剤
肌が弱く皮膚科に通っていたり、自己免疫疾患や血液疾患を持っていたりする場合に治療薬として処方されることが多いお薬です。
非常によく効くお薬で、今の症状が緩和されて楽になる一方、このお薬が原因で太り始めたかもとご相談される方もおられます。
アレルギーや喘息などで、少量を短期的に服用するのであれば、さほど気にする必要もありませんので、太ってしまうということはほぼありません。
ただ、摂取量が多く、長期的に服用する場合は体重が増加する可能性が少し増えます。
お薬の性質上、普段よりも食欲が出てしまい食べ過ぎてしまったり、顔やお腹周りに脂肪を蓄えようとしてしまうのが特徴です。
ただし、全ての方が必ず体重が増えるということではありませんのでご安心してください。
くれぐれも自己判断によってお薬を飲まなくなったりということはやめましょう。
もう1つ向精神薬も副作用が起きやすい
現代の社会はストレスの社会とも言われていて、さまざまな悩みを抱え精神が不安定になることもあるでしょう。
頑張りすぎて症状が重くなってしまうと、病院で診てもらった際に向精神薬を処方される場合があります。
向精神薬による体重増加の副作用は比較的よく耳にする副作用です。
お薬により、食欲があがって知らず知らずのうちに食べる量が増えていたり、脂肪の蓄積を引き起こしている場合があります。
これらのお薬の服用を続けていると、気が付かないうちに徐々に太ってしまい、何が原因か分からないんだけど最近太ってきたとご相談される方もおられます。
そういった方のお薬を確認すると、数カ月前から向精神薬を飲み始めたというケースも多いです。
ただし、痛み止めのように簡単に自己判断でやめてよいお薬ではありませんので、あれ?とお思いの方はお医者さんか薬剤師さんに聞いてみるとよいでしょう。
自己判断せずに医師に相談を
食べ物を調節してもダメだと感じているときに、自分の飲んでいるお薬が原因で太っているとわかってしまうと、服用をやめたくなってしまうでしょう。
これが原因で悩みになってしまうのなら、医師にも内緒でやめてやる!と思ってしまうかもしれません。
しかし勝手な自己判断でやめてしまうと、それまで困っていた症状が逆に大きく現れるようになってしまい大変な思いをしてしまう可能性もあります。リバウンドです。
普段の生活に支障を来してしまうかもしれませんので、自己判断で飲むのをやめようと思わないようにしましょう。
食べる量がほとんど変わっていない、もしくは太ってきたからさらに食事量を減らしているのになぜか太る場合はお医者さんもしくは薬剤師さんに相談してみてください。
ほかにも今までずっと普通体型や痩せだったのに、お薬を飲んでから急激的に太ってしまったという場合もまずは相談です。
医師に伝えるときには太りやすくなったと一言伝えるのではなく、何日前くらいからどのような形で体重が増えていったということを、詳しく伝えるようにしましょう。
もし病院に行ってしっかりと伝えられる自信がない場合、メモなどに詳しい状況を書き、それを見ながら当日医師に伝えても大丈夫です。
1日の生活の流れやどのようなご飯を食べていたのか、細かくメモして伝えるようにするとお医者さんもわかりやすいでしょう。
太ってしまうことを責めないで!
特に精神面が不安定になっていて悩んでいるからお薬を飲んでいるのに、さらに肥満という悩みが増えてしまったら、なんだか嫌な気持ちになってしまうかもしれません。
さらに落ち込んでしまい、体の自己管理ができていないからこんな風に太ってしまったのだと責めてしまう方もいるでしょう。
よく太る原因として自己管理ができていないからと言われることもありますが、それだけが原因ではもちろんありません。
実際に病気で太ってしまう方もいますし、このように薬の副作用で太ってしまう方もいます。
だらしないからではなく、治療のために出てしまう仕方のないことです。
ストレスから食欲不振になり食べられなくなるよりは、まずは精神面を改善して食べられるようになったほうがはるかに素敵なことです。
まずは病気をしっかりと治療することがとても大事なことです。
だらしがない、自己管理ができていないだけではなく、さまざまな理由があって太る方いますので、恥じることもないですし堂々とした気持ちで治療に専念してください。
~まとめ~
太るのは必ずしも食べすぎや運動不足が原因になっているわけではありません。
お薬の副作用が関係している場合もあります。
特に副腎皮質ホルモン剤や向精神薬を飲んでいる方は、お薬の服用が大きく関係している可能性があります。
自己管理ができないから太るわけではないですし、自己嫌悪に陥る必要もありません。
お薬は自己判断でやめずに、太ってしまい悩んでいることを主治医に相談しましょう。