体重が増えると体内でよくないことが起こりますよ
体重が増えると病気のリスクが増えることはご存知でしょう。
これほど肥満解消を叫ばれるのは、肥満が生活習慣病に関わってくるからです。
体脂肪を過剰に抱えている状態は、それ以外の数値にも悪影響を与えるのです。
ここでは体重が増えることで発生する悪影響、肥満により起こり得る症状などについて説明しています。
肥満を防止するためにも、かんたんにできることからはじめてみましょう。
肥満にはさまざまな問題がある
なぜこれほどダイエットが推奨されるかといえば、肥満には数多くのデメリットがあるからです。
体型が崩れてきたり、肌が荒れたりするだけでなく、体内でもさまざまな問題が発生します。
適正体重を2~3kgオーバーするくらいではたいしたことはありませんが、10kgも増えればさまざまな問題が発生するでしょう。
関節に負担がかかりますし、生活習慣病のリスクも高くなります。
肥満は寿命を縮めることがわかっているので、肥満体の人は早めにダイエットを開始しましょう。
肥満は高血圧の原因になる
肥満と高血圧には密接な関係があります。
昔から塩分の摂り過ぎは高血圧になるといえわれていますが、肥満の人も塩分過多の傾向があります。
人の2倍食べる人は、塩分も2倍摂取しているわけです。
食べる量は少ないのに肥満になるという人がいますが、そのような人は間食などでカロリー過多になっているかもしれません。
自分が必要とするカロリー量を超えて摂取しているので、その分が脂肪として蓄えられるのです。
かんたんには減らせないでしょうが、少しずつ減らしていく工夫は必要でしょう。
脂質異常症の解消は肥満の解消から
脂質異常症に悩んでいる人の多くは、肥満体型という現実があります。
脂質異常症の人はコレステロールの摂取を抑える必要があります。
肥満の人は食事量も多いため、必然的にコレステロールの摂取量が増えてしまうのです。
脂質異常症が進行すると動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞、急性動脈閉塞症などのリスクを高くします。
脂質異常症と肥満を併発している人は、動物性脂肪を減らすこと、ウォーキングなどの運動をすることを心がけましょう。
肥満を放置すると糖尿病になるリスクが高まる
肥満がこれほど危険視されるのは、命に関わる疾患を招くためです。
肥満の人はインスリンが活発に分泌されますが、次第に減少していく傾向があります。
それにより食後の血糖値が急上昇しやすくなるのです。血糖値スパイクなどですね。
血糖値が上がった状態が続けば、やがて糖尿病を招いてしまいます。
すでに糖尿病を発症している人は、徹底した食事管理が必要です。
その内容は肥満解消の食事制限より厳しいものになるので、なるべく予防できるように努めていきましょう。
同時に運動療法を実施して、体脂肪を減らしていく必要があります。
肥満の人は暴飲暴食や早食いなどが習慣化していることが多くあります。
これらの習慣が身についている人は、食べ方から改善していく必要があります。
健康的に長生きするためには、体脂肪と血糖値のコントロールが大切になるのです。
肥満は心臓に負担をかけやすい
肥満の人は心臓病になるリスクが高いといわれています。
体脂肪が増えれば動脈硬化が進行し、血管壁がもろくなっていきます。
心臓への血液供給が遮断されれば、命に関わるのは容易に想像できるでしょう。
心筋梗塞は命に関わる疾患であり、三大成人病の1つです。
死因で多いのは癌や心臓病、脳血管疾患などになります。
これらの疾患にならないことが健康寿命を延ばすことにつながります。
また、心臓を元気にするためには適正体重まで落とすことが大切です。
暴飲暴食をしないことはもちろん、食事前に運動するなどの習慣を身につけましょう。
1日30分程度の運動をするだけでも、心臓病のリスクを大きく軽減できるといわれています。
運動は体にほどよい負荷をかけるのが目的ですから、少しつらいと感じる程度の運動が好ましいです。
肥満により痛風になることもある
肥満になると尿酸値が上昇する性質があります。
尿酸が高くなり過ぎると、結晶化して関節などに蓄積するのです。
蓄積量が増えてくれば突発的に激しい痛みを伴うことがあります。
肥満の人は食事量が多いため、食事からプリン体を多く摂取しています。
尿酸対策で大切なのは、プリン体の摂取を抑えることです。
また、お酒を控える、有酸素運動で基礎代謝を向上させるなどの対策が役立ちます。
尿酸を体内に蓄積させないためには、こまめに水を飲むことも大切です。
1回あたり200ml程度を目安とし、1日に10回以上は飲むようにしましょう。
~まとめ~
肥満は体にたくさんの悪影響を与えてしまいます。
肥満が高血圧や脂質異常症、糖尿病のリスクを高めるのは確かです。
これらの疾患は三大成人病である心筋梗塞のリスクにもなります。
また、肥満の状態は心臓に負担をかけるので、心臓病のリスクも高くなるのです。
さらに肥満体質は尿酸値を上げやすく、痛風のリスクも高めます。
これらの疾患の発症を抑えるためにも、適正体重を維持するように努めていきましょう。