糖分の吸収を抑制するサラシアはスゴイ!
サラシアという名前は一度は聞いたことがあるでしょう。
血糖値対策の特定保健用食品として有名ですが、実はダイエットにも役立つ素材なのです。
血糖値とダイエットというとピンと来ないかもしれませんがとても関係があるのです。
ここでは血糖値とダイエットとの関係やサラシアのダイエットにおける作用機序を簡単にご紹介します。
サラシアは糖分の吸収の抑制にとてもよい働きをしてくれるので、炭水化物が大好きなダイエッターは要注意の素材です。
サラシアは古くから利用されてきた
サラシアは、スリランカにのみ生息し、現地では『神の恵み』という意味の名前が付けられています。
スリランカはとても暑い国で、日本では考えられないほどの糖分を摂取したり、脂肪分の多い料理を食べる食文化があります。
スリランカでは古くから、糖尿病の予防と改善によいとして、サラシアが薬として使われてきました。
世界最古の伝統医学アーユルヴェーダのなかで、『糖と脂の食文化』からスリランカの人々の健康を守ってきたのです。
サラシアは、血糖値と体脂肪が気になる人にオススメの素材で、生活習慣病をまとめて予防できる素材として注目されています。
糖尿病予防によい習慣は、総じて肥満対策にもいいと考えてください。
いずれもカロリーの摂り過ぎが原因で発症することが多い問題だからです。
血糖値が上がるとなぜ太ってしまうのか?
血糖値が上がりやすい人は、体脂肪も増えやすいことがわかってきています。
肥満と糖尿病が併発することが多い理由ですね。
基本的に摂取カロリーが消費カロリーを上回ると太ってしまうことはご存知だと思います。
しかし、食事を摂った時の『血糖値の上がり方』がダイエットと密接な関係があることを知っている方は意外と少ないです。
『血糖値スパイク』という言葉をご存知でしょうか?
糖分の多い甘いモノやパン、白米を空腹時に一気に食べたときはドカンと急激に血糖値が上がってしまいます。
血糖値が上がるとインスリンという糖分をエネルギーに変えることで血糖値を下げてくれるホルモンが出てきます。
この時、糖分があまりに多いとインスリンが全ての糖分をエネルギーに変えきれなくなります。
そうして残ってしまった糖分は、いったん脂肪に変えてカラダに溜め込まれていきます。
いつでもエネルギーを取り出せるようにするカラダの仕組みです。
この一連の血糖値が一気に上がって下がることを血糖値スパイクといいます。
何度も繰り返していますと、どんどん糖分がおなかの余分な脂肪に変わっていくんです。
結果太ってしまうということになりますよね、、、
また、急激に血糖値が下がることで強烈な空腹感も感じるようになります。
空腹感を感じると何か間食を食べてしまったりとダイエットにはあまりよくない習慣につながります。
サラシアにはこの糖分の吸収をゆっくりにしてくれる働きがあります。
糖分の吸収がゆっくりになることで血糖値スパイクが起こりにくくなり糖分が脂肪分に変わりにくくなるんです。
カラダに糖分が吸収されていく流れ
糖分は脳やカラダを動かすためのエネルギー源になる大切な栄養素です。
白米やパンなどに含まれる糖分には、ブドウ糖という小さい糖分がいくつもくっついて大きくなったデンプンというモノがあります。
このデンプンなどの大きな糖分が、カラダの中に吸収されるためには小さな糖分であるブドウ糖に分解されていく必要があります。
デンプンはすい臓や唾液に含まれている消化酵素のアミラーゼよって、ブドウ糖が2つ分の大きさである麦芽糖に分解されます。
この二糖類の時点では糖質はまだカラダに吸収されません。
さらに、α-グルコシダーゼという消化酵素によってブドウ糖まで分解される必要があります。
そこではじめてカラダに吸収されていくのです。
また、甘いお菓子や砂糖などに含まれるショ糖は、サッカラーゼという消化酵素によってブドウ糖と果糖に分解され、カラダに吸収されていきます。
全ての糖分はカラダの中の酵素により細かく小さくされて吸収されていくということになります。
サラシアの効果
サラシアには『糖の吸収をおだやかにする』働きがあります。
食後の血糖値が高めの方にオススメとしてトクホの素材として注目されてきました。
注目される理由は、特有成分のサラシノールとコタラノールという成分です。
これらの成分は、麦芽糖を分解する酵素であるα-グルコシダーゼの働きを邪魔することで糖分の吸収をゆっくりにしてくれるんです。
また特有成分のマンギフェリンが、ショ糖を分解する酵素サッカラーゼの働きも邪魔してくれます。
サッカラーゼはケーキなどの甘いお菓子に含まれるショ糖を分解する酵素でしたね。
サラシアは、白米や麺類、ケーキなどの甘いモノというダイエットには大敵の食事に対してダイエットのサポートをしてくれるんです。
急激な血糖値の上昇を抑えて糖の吸収をゆるやかにすることから、糖尿病の改善やダイエットのサポートに大きく期待されています。
サラシアの唯一の弱点
糖分の吸収を抑制してくれるサラシアですが、実は全ての糖分の吸収を抑えてくれるわけではないのです。
糖分は最終的にブドウ糖とよばれるような単糖という1つの糖分になってカラダに吸収されていきます。
そのため、このブドウ糖を直接摂取してしまうとそのままカラダに吸収されていくのです。
いくらサラシアでもその吸収を抑えることはできません。
ブドウ糖は、例えば清涼飲料水や果物に多く含まれています。
日頃から水やお茶の代わりにコーラなどの清涼飲料水を飲まれる方は注意しないといけません。
また、果物も体にいいと思い、大量に食べている方もよく見かけます。
血糖値を上げる原因となりますので食べすぎには注意しましょう。
これらの食品を多く食べる人はサラシアの効果を十分には実感できないことになるので気を付けてください。
食事と一緒に摂るのがおすすめ
サラシアは食品として幅広く活用されており、安心して摂取していただける素材になります。
ダイエットだけでなくメタボ対策にも役立つなど、さまざまなメリットを有しています。
肥満を放置していると、高血圧や脂質異常症、糖尿病にもなりやすくなります。
日常生活で最も大切なのは肥満対策で、それだけで多くの生活習慣病を同時に予防できるのです。
サラシアは、飲むだけでダイエットをサポートするので、無理をしたダイエットは必要ありません。
ダイエットを成功させるために一番大切なのは挫折しないことです。
挫折を繰り返すほどモチベーションは低下し、成功から遠ざかっていくのです。
サラシアダイエットを実践する人は、継続するために食事のタイミングで飲むようにしてみましょう。
日本人は朝昼夕の食事をきっちりとる習慣があるので、それに合わせると継続率が高くなります。
薬の服用でも食後が多いのはそのためです。
サラシアなどの吸収抑制系の素材は、食事の30分くらい前に飲むのがオススメです。
サラシアがおなかの中で溶けて吸収されるのに30分くらいはかかるからです。
また、夕食は多めに食べるという方は、夕食前に少し多めに飲むというのもよいでしょう。
上手く自分の習慣に合わせて、規則正しく継続した服用を続けてみてください。
~まとめ~
サラシアはトクホの成分として有名な吸収抑制系の素材です。
糖の吸収をおだやかにするとして食後の血糖値が高めの方にオススメの素材です。
スリランカでも古くから血糖値と肥満対策に活用されている安全性に優れたハーブです。
サラシアは白米や麺類、ケーキなどの甘いモノに含まれる糖分の吸収抑制が得意でした。
一方で、清涼飲料水や果物に含まれる糖分の吸収抑制は苦手でしたので注意が必要です。
サラシアのこの特性を知るだけでもかなりダイエットには役に立つと思います。
糖分の吸収をコントロールして、健康的なダイエットにつなげていきましょう!