白いんげん豆は、インゲンマメ属に属している白色の種子をつけるいんげん豆の一種です。

いんげん豆自体は、日本やアジアが原産と思われがちですが、中南米原産の植物です。

16世紀の終わり頃ヨーロッパから中国へ伝わり、そして17世紀に中国から日本へ伝えられました。

明からの帰化僧であった隠元隆琦明がはじめて日本へ持ち込んだことから、隠元豆と名付けられています。

私たちは白いんげん豆というとあまりなじみがないかもしれません。

しかし、白金時豆などでも使われますし、ミネストローネなどのスープ、サラダの具材にも使われています。

また、意外にも私たちが普段食べているおまんじゅうやパンなどに入っている白あんも白いんげん豆から作られているのです。

この白いんげん豆は大変栄養価が高い食材であり、高タンパクでありながらも低脂肪で、かつ食物繊維も豊富です。

さらにカリウム、鉄分、亜鉛などのミネラル類も多く含まれています。

カリウムは、ナトリウムを排出するので塩分の摂り過ぎを調節でき、高血圧の予防にもつながります。

また、亜鉛は味覚を正常に保つのに役立ち、摂取したタンパク質と結合して筋肉や臓器などの組織に変えることが可能です。

鉄分は女性に多い貧血を予防できるので、女性の強い味方となってくれることでしょう。

このように白いんげん豆は非常に栄養的に見ても優れた素材で、ダイエット目的ではなく、健康目的のために日頃から摂取してもよい食品ですよね。

白いんげん豆がダイエットに高い効果があると注目されているのは、ファセオラミンが含まれているためです。

このファセオラミンは、炭水化物の中のデンプンに対しての働きが注目されています。

お米や麺などに含まれるデンプンは、多糖類というモノになります。

ざっくりいうと大きな糖分なんです。

それがおなかから吸収されるには細かく分解される必要があります。

デンプンを細かく分解するのはαアミラーゼという酵素になります。

通常、デンプンは、αアミラーゼにより細かく分解され、おなかの脂肪へと変わっていきます。

太ってしまうということですね。

ファセオラミンはこのαアミラーゼを邪魔する働きがあるんです。

そのため、食事中のデンプンから糖分が作られず、余分な糖質の吸収をカットすることができるんです。

麺類とかご飯ものなどがエネルギーとして体の中に取り込まれるのを邪魔する働きですね。

糖分に分解されなかった炭水化物は、体に吸収されない大きさのまま体の中を素通りして排出されていくんです。

白いんげん豆は、体への糖分の吸収をカットするという素晴らしい素材ですよね。

でもちょっと注意すべき弱点もあるんです。

それは、元々の大きさが小さい糖分の吸収は抑えることができないんです。

例えば、ケーキとかお菓子などの含まれる砂糖などですね。

そのため、抑えたい食事がケーキやお菓子の方には白いんげん豆の効果は実感しにくいかもしれません。

以前、白いんげん豆を配合したダイエットサプリメントのCMがありました。

美味しそうにケーキを食べているシーンだったのですが、『あ～効かないのになぁ』と思って見ていました。

『じゃあダメじゃない』

と思われたかもしれませんが、そのような方にはギムネマがよい働きをしてくれるんです。

ギムネマであればこの小さな糖分もカットしれくれます。

白いんげん豆と役割が違うということですね。

ギムネマについてはまたご紹介させていただきます。

白いんげん豆とギムネマを一緒に配合しているダイエットサプリメントであれば大丈夫ですが、白いんげん豆のみだと注意が必要ですね。