お茶といえば葉っぱですよね。

お茶の花は、もともとお茶の葉を栽培する際に、栄養を葉に行き渡らせるため間引かれていたんです。

そのため、一部の地方で食用とされてきた以外はあまりお茶の花を使用するということはありませんでした。

たとえば島根県では煎じた『花番茶』

豆や米などと一緒に煮たお茶漬けのような『ぼてぼて茶』

など、世界的にも珍しいとされる茶花を食べる文化が日本にはありました。

ぼてぼて茶などは、疲れがとれるとか長生きの効果があると考えられて食されてきたんです。

それがこの10年ほど前から、茶花の成分やその作用が詳細に研究され始めたんです。

結構最近ですよね。

2008年には京都薬科大学生薬学教室の吉川雅之教授がメディカルフラワー（薬用花）研究の一環としてこの茶花の研究に着手し、肥満抑制に期待があると発表されました。

研究の成果には、抗肥満作用や腸運動の活性化、抗アレルギー作用などのほか、血糖値上昇の抑制などさまざまな作用が確認されています。

注目成分はサポニンで、茶花にしかない特有の成分が発見されています。

この茶花特有のチャカサポニンがダイエットにとても重要な働きがあると分かってきたのです。

一般的によく飲まれるお茶は、葉の部分が使われており、特有成分のカテキンが含まれています。

茶カテキンが『体脂肪が気になる方』の特定保健用食品の関与成分となっているほか、お茶でうがいをすると風邪の予防になるというのは有名ですよね。

老化防止や血中コレステロールの低下、抗菌効果もあるといわれています。

また、お茶のうまみ成分・テアニンにはリラックス効果があるなど、さまざまなお茶の効用が知られています。

でもそれらはすべて、お茶の葉だけを用いたものなんです。

じつは茶花はもともとは葉をしげらせるために取り除かれていたんです。

それが近年、花にも有効成分が含まれていることが明らかになり、注目を集めるようになりました。

茶花にはポリフェノールの一種であるフラボノイドや、配糖体の一種であるサポニン等の有効成分が含まれているのです。

その中でも特に、フローラテアサポニンやチャカサポニンが注目されました。

この特有成分がメタボリックシンドロームの原因ともいわれる肥満や糖尿病の予防に有効であるといわれています。

さらに脂肪の形成だけでなく、蓄積までも抑制できることもわかってきています。

ダイエット中の方や、生活習慣病に悩んでいる方にオススメの素材といえますね。

茶花に関しては、近年さまざまな試験が行われてきています。

茶花の成分が脂肪を作るのを抑えるだけでなく、脂肪がたまっていくのも抑えるという作用がラットの試験でわかってきました。

エサに茶花エキスを混ぜるだけで体重があまり増加しないことがわかったのです。

また皮下脂肪や内臓脂肪も減少するという結果もわかりました。

他にも様々な結果が出ていますので以下に簡単にお示しします。

『体重の増加が抑制』

『皮下脂肪や内臓脂肪の蓄積の抑制』

『血糖値の上昇が抑制』

『血中の中性脂質が低下』

『糖分の吸収が抑制』

『糖尿病関係代謝酵素に対しても抑制活性』

ダイエット関連やメタボ関連にかなり面白い結果が出ていますよね。

ここまで結果が出ている素材はかなり珍しいと思います。