リスクがあるGLP-1ダイエットは万人向けの方法ではありませんよ!
おはこんばんにちわ!サプリマニアの影の薬局店長です。
日々食事の魔力に負けながらも脂肪には勝ちたいアラサー?女子です。
今回も巷で流行っているGLP-1ダイエットというものをボスに聞いてみました。
GLP-1ダイエットは医療用の医薬品を使用するメディカルダイエットです。
簡単に痩せられると話題の方法ですが、メリットばかりではなかったんです。
ここではGLP-1作動薬というものの特徴を説明していきます。
減量できる仕組み、推奨されていない理由などについても説明していきますね。
従来のダイエットから乗り換えを考えている人は、GLP-1ダイエットのデメリットについても把握しておきましょう。
一般によく見られるGLP-1ダイエットの中身
GLP-1という成分を体内に注入し、減量を促進するのがGLP-1ダイエットです。
GLP-1とはグルカゴン様ペプチド-1の略称で、痩せホルモンとも言われています。
インスリンの分泌を促進し、食欲を抑制する働きがあります。
食品では青魚や発酵食品、食物繊維が多い食品などを積極的に食べればGLP-1の分泌を促進できるみたいです。
しかし、直接注射するほどの大きな働きは期待できません。
注射する方法では、食品でGLP-1の分泌を促進するよりも確かな食欲抑制、脂肪の減少作用を得られるんです。
1日1回の注射によって痩せられる体質に変わるという感じですね。
代謝不良に悩んでいる中年世代のダイエットとして注目されているんですよ。
注射は痛~いと思うかもしれませんが、GLP-1ダイエットで使用する注射針は極めて細く作られています。
そのため、一般的な注射針を刺す時のような痛みはありません。
痛みは極めて弱く、ほとんど感じないという人がほとんどです。
今まではGLP-1ダイエットを行っているクリニックは一部の都市しかありませんでした。
しかし、近年はオンライン診療を導入するクリニックが増えていますよね。
それによって、近くにGLP-1ダイエットを受けられるクリニックがない人も始められるようになってきました。
今後ますます利用者が増えるダイエット法だと思います。
ざっくりGLP-1作動薬
GLP-1作動薬はGLP-1という物質を注射し、血糖値を抑制するのが目的です。
お医者さんで使われる糖尿病のお薬です。
今まで注射薬しかありませんでしたが、最近飲み薬も発売されています。
GLP-1作動薬は2型糖尿病の治療のために活用されていますが、実はダイエットにも効果があることがわかっています。
ボス曰く、痩せるためのポイントは、血糖値の上昇を抑えることだそうです。
炭水化物ダイエットの原理と同じですね。
炭水化物ダイエットは炭水化物の摂取量を減らして痩せる方法ですよね。
炭水化物とはいわゆる糖質のことで、糖質を制限して血糖値の上昇を抑制することがダイエットにつながります。
炭水化物を制限してたんぱく質と糖質中心の食生活に変えたら、嘘のように体重が減ったという声は少なくありません。
私はダメでしたが、、、
GLP-1作動薬は糖尿病と肥満を同時に解消できるお薬であり、メタボを抑制すことにもつながります。
生活習慣病は相互性があるため、血糖値が高い人は肥満になりやすいみたいです。
そのため、この特性を生かして
『食後の血糖値が気になる人』
『高血糖による肥満が気になる人』
などのダイエットとしてGLP-1作動薬は使われているんです。
GLP-1作動薬の中でもダイエットに効果があるとわかっているのは大きく2つです。
・ビクトーザ皮下注
・オゼンピック皮下注
です。
オゼンピックには同じ成分を錠剤にしたリベルサスというお薬も近年発売されました。
おそらく今後はこのリベルサスというお薬が主流になっていくことでしょう。
注射は嫌でも飲み薬は続けやすいですよね。
気になる効果はというと、、、
ビクトーザ皮下注は国内の試験では6か月で1kgくらい体重が減っています。
オゼンピック皮下注は投与期間中で2~3kgくらいです。
こんなものかという感じですが、海外の試験ではもっと体重が減っています。
おそらく肥満傾向にある方の方が目に見えて減量出来ているようですね。
これらの試験の結果から、確かにGLP-1作動薬には体重減少の効果があるようです。
GLP-1作動薬でなぜ痩せられる?
基本的にGLP-1作動薬は大きく血糖値を抑える作用と食欲抑制の作用があります。
無理なく食欲を抑えられるので、今までよりも食事の量が減ってきます。
空腹感を覚えにくくなるので、少ない食事量で満足できるんです。
太ってしまう1つの理由として運動不足が挙げられることが多いですよね。
でも、積極的に運動していても体重が増加していく人は少なくありません。
これも私がそうです、、、( ;∀;)
代謝が相当に高くても、それ以上に食べれば体脂肪は増えていき、標準体重を超えてしまいます。
GLP-1作動薬は胃腸の働きを抑え、消化スピードを遅くしてくれます。
すると、血糖値の上昇するスピードが緩やかになるので、おなかの脂肪の蓄積を抑えられるわけです。
昔から早食いは太ると言われていますよね?
これはカロリーの吸収が早くなるからなんです。
逆にゆっくりと噛んで食べるようにすれば、摂取カロリーが同じであっても血糖値の上昇はゆっくりになります。
なので、早食いする場合より太りにくくなります。
GLP-1作動薬を使用すれば、ゆっくり食べるのと同じような状況を作り出すことができるのです。
さらに、GLP-1作動薬はエネルギーの産生を活発化してくれます。
それによりカロリーの燃焼力も高められるというわけです。
冷え性の人と比べて、適正体温の人は太りにくいと言われていることと同じ原理です。
GLP-1作動薬を使用すればエネルギー産生も高められるので、結果的に脂肪がつきにくい身体になります。
なぜGLP-1ダイエットは問題なんでしょうか?
ここまで読んでくださった皆さんは
『GLP-1ダイエットってめっちゃ良い!』
と思ったかもしれませんね。
注射時の痛みはほとんどなく、慣れてしまえば非常に効果的なダイエットに思えてしまいます。
ボス曰く、問題なのはGLP-1作動薬は医療用のお薬だという点とのこと。
医療用のお薬は基本的には副作用に注意する必要がとてもあるんです。
しかもこれは糖尿病のお薬ということが輪をかけて問題とのことでした。
当然GLP-1作動薬にも副作用があります。
一般的には胃部不快感、吐き気、便秘などの副作用が生じることがあります。
食欲が減退するのも副作用ですが、これはダイエットという目的を果たす意味ではメリットといえますかね、、、
しかし、糖尿病のお薬で一番怖いのは低血糖とのこと。
ダイエットで食事を制限している方などは、糖分摂取量が元々少なめなので低血糖にもなりやすい可能性があります。
低血糖という副作用は、取り返しのつかないケースになる場合があるので本当に怖いみたいです。
急激におなかが減る、冷や汗、手の震えなどが初期症状です。
この段階でジュースを飲むなどして血糖値を回復させないと、昏睡に至って最悪死んでしまうこともあるとのこと。
よって、糖尿病のお薬は自己判断で使用するものではないとのことです。
もう1つ問題なのが糖尿病の方が使用する問題です。
これはとても深刻な問題になる可能性があるとのこと。
基本的には糖尿病の治療を行われている方は絶対にやめた方が良いとのことです。
根本的な治療に影響を及ぼす可能性が高いです。
しかも先ほどの低血糖などの重篤な副作用を招く恐れも高くなるからとのことでした。
最後の問題が、このGLP-1作動薬を販売しているのが医師という点です。
あくまで糖尿病の治療に使うことしか認められていないお薬を医師の独断でダイエットに使っている問題です。
『お医者さんが販売しているから安心でしょ?』
と思われるのはとても危険なことなんですよ。
医師だから何をやっても大丈夫というのはとても問題がある考え方だとのこと。
GLP-1ダイエットはそもそも厚生労働省は認可していません。
国が認可していない方法となりますので、医師が販売していても、実践する場合はあくまで自己責任で行うことになります。
結論としてGLP-1ダイエットは危険とは言い切れませんが、できることならやめた方が良いですね。
基本的に誰も推奨していない方法ですよ
誰もというのは言い過ぎでした。一部の医師以外はという感じですね。
基本的に国が認可していない方法は、少なからずリスクがあると考えてください。
たとえGLP-1ダイエットに成功しても、それ以上の健康被害が生じるようでは困りますよね。
GLP-1ダイエットは健康保険の適用外であり、自己責任で治療をする自費診療です。
何をしても痩せない人のダイエットとして選択肢には挙げられています。
しかし、基本的に医師は(薬剤師も)推奨していません。
ダイエット薬として国で認められていない以上、医療従事者としては推奨できないのです。
お薬というのは効果が高いほどリスクも大きくなる傾向にあります。
苦労することなく痩せられる方法には、相応のリスクがあると考えて間違いありません。
ということで、GLP-1ダイエットは決して万人向けの方法ではないと思います。
だからまずはほかのダイエット法を試してみましょう。
身体に負担をかけない程度の食事制限と運動を習慣化させることが大切です!
それが最も効果的かつ健康的に痩せる近道なんだと思います。
~まとめ~
GLP-1作動薬は糖尿病の治療薬として使用されているお薬です。
血糖値の上昇を遅らせることからダイエットにも効果的であることがわかっています。
GLP-1ダイエットは注射器によりお薬を注入し、インスリンの分泌を促進させつつ食欲を抑制するのです。
ついつい食べすぎてしまう人に適したダイエットとして注目されているメディカルダイエットです。
しかし、本来はお医者さんで使用する糖尿病のお薬ということ、
ダイエット薬としては厚労省も認めていないこと、
から、使用は自己責任になりリスクのあるダイエット法です。
副作用の観点からもお勧めできるダイエット法ではありませんね。
まずは他のダイエット方法を試すことをお勧めします!
今回も最後まで見てくださってありがとうございました!
サプリマニア影の薬局店長のゆういでした。